ボラティリティとは?


ボティリティは、直訳すると「変動」という意味です。

つまり、ボラティリティとは、価格の変動性を数値で表したものです。

「日経225オプション価格決定要因 残存日数」では、
時間価値を決定する重要な要因として残存日数を取り上げましたが、

「ボラティリティ」(Volatility)の概念も、残存日数と同等に
オプション取引においてはとても重要です。

オプション取引では、買い手はボラティリティを買い、
売り手はボラティリティを売るといわれるほど、
ボラティリティはプレミアムを決める重要な尺度となっています。

「ボラティリティ」は、2つの種類があります。



「ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」


結論から先に言いますと、
ヒストリカル・ポラティリティ(HV)は、非常に大切な要素ではありますが、
「今後も原資産である日経平均株価がそれだけ動く」理由にはならなりません。

それは、ヒストリカル・ポラティリティ(HV)はすでに
動いてしまった過去のものであるからです。

前述のように、ヒストリカル・ポラティリティ(HV)は、
過去の株価変化をもとに統計的に算出されまが、

一つは「ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」で、
原市場が実際に変動した価格の変動率を数値
(パーセンテージ表示、年率換算)で表わしたものです。

具体的には、過去20営業日の原資産の変動率を1営業日ごとに割り出し、
その標準偏差の年率を計算した数値です。

過去の継続的な変動幅が大きければヒストリカル・ポラティリティも大きく
なり、過去の継続的な変動幅が小さければヒストリカル・ボラティリティも
小さくなります。

「ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」が大きいということは、
株価が1日で変動する幅が大きいということになるので、
相場が荒れている状態です。



「インプライド・ボラティリティ(IV)」


もう一つは、 「インプライド・ボラティリティ(IV)」です。
実際に取引されているプレミアムから算出された原資産のこ
とで、これは「予想変動率」ともいいますが、
金融界では英語名で呼ぶのが、一般的です。

あるい は略称でIV(アイ・ヴィー)と呼びます。

IVの方が、HVより重要です。

なぜIVのほうがHVより重要なのでしょうか。

  

それは、インプライド・ボラティリティ(IV)は、市場参加者が、
今後どのように動くかという考えを指標化したものなので、
インプライド・ボラティリティ(IV)の上昇・下落が、
オプションプレミアムの増加・減少に影響を与えるからです。

実際の取引では、市場参加者が予想するインプライド・ボラティリティ
(IV)によってプレミアムが決定するといっても過言ではありません

重要な経済指標が大きく変わったり、政情不安が起こったりする
と株価の変動を予測して、インプライド・ボラティリティも大きくなります。

インプライド・ボラティリティの数値は、ボラティリティ以外の
プレミアム決定要因である原資産価格・権利行使価格・残存日数
短期金利・配当利回りの値(固定的要素)と、市場により決定されるプレミアム
の価格から、逆算することによって求めることができます。

算出されたインプライド・ボラティリティは、
プレミアムによって変動する実測値になります。

インプライド・ポラティリティをみることによって、
プレミアムが割高か割安かを判断することができるのです。

IVが高いとプレミアムは増加し、IVが低いとプレミアムは減少します。


例えば今、日経225先物株価指数が、13,000円とします。
このとき、2008年11月限(残存日数30日)権利行使価格の
13,000コールのプレミアムが200円であったとします。
また、このときのIV(インプライド・ボラティリティ)は、
19%だったとします。

このとき、次について考えてみみましょう。

@ほかの条件が一定のとき、株価が13,000円から14,000円以上へと
上昇した場合のプレミアム(=プレミアム)はどうなるか?

 →株価が上昇するとコールのプレミアム(=プレミアム)は上がる。

Aほかの条件が一定のとき、株価が13,000円から12,000円以下へと
下落した場合のプレミアムはどうなるか?

 →株価が下落するとコールのプレミアムは下がる。

Bほかの条件が一定で日数が経過したとき、プレミアムはどうなるか?

 →日数が経過するとコールのプレミアムは下がる。

Cほかの条件が一定でIVが上昇したとき、プレミアムはどうなるか?

 →IVが上昇するとコールのプレミアムは上がる。

Dほかの条件が一定でIVが減少したとき、プレミアムはどうなるか?

 →IVが下落するとコールのプレミアムは下がる


さて、プットの場合はどうでしょうか。
上記と同じ条件で、日経225先物株価指数の権利行使価格13,000円
プットのプレミアムが、200円であったとします。
また、このときのIVは20%であったとしますと・・・。

 

@ほかの条件が一定のとき、株価が13,000円から
14,000円以上へと 上昇した場合のプレミアムはどうなるか? 
 →株価が上昇するとプットのプレミアムは下がる  

Aほかの条件が一定のとき、株価が13,000円から12,000円以下へと  下落した場合のプレミアムはどうなるか?

 →株価が下落するとプットのプレミアムは上がる。

Bほかの条件が一定で日数が経過したとき、プレミアムがどうなるか?

 →日数が経過するとプットのプレミアムは下がる。

Cほかの条件が一定でIVが上昇したとき、プレミフプムはどうなるか?

 →IVが上昇するとプットのプレミアムは上がる

Dほかの条件が一定でIVが減少したとき、プレミアムはどうなるか?     
                       
 →IVが下落するとプットのプレミアムは下がる。

B〜Cはコールと同じで、@とAについてはコールと逆になる。

以上は、株価指数オプションを例に挙げて説明しましたが、
ここで述ことはいかなる原市場(株式、債券、通貨、商品先物)に
ても同じことが言えます。



ボラティリティは一定の範囲内で上下を繰り返す


ボラティリティは極大値・極小値をつくりながら、
一定の範囲内で上下を繰り返します。

よって、ボラティリティが極大値をつくり、今後ボラティリティが、
下降に向かうときには売り手が有利になります。

逆にボラティリティが極小値をつくり、今後ボラティリティが、
上昇に向かうときは買い手が、有利となります。

ただ、極大値・極小値といっても、一定期間のうちに必ずいくつまで
上昇する・下降するというものではありません。

いまの価格が当面の極大値・極小値になりそうかどうか、
その場その場で判断する必要があります。

また、ボラティリティが高いというのは、株価が特定の方向に
動きやすいということを意味しているわけではありません。
上下どちらの方向にも同じ程度の確率で変動することを前提としています。


*ボラティリティ&戦略

ボラティリティが、大きいときには、
ロング・ストラドルやロング・ストラングル、
ボラティリティが小さいときにはショーストラドルや
ショート・ストラングルの戦略が適しています。

ただし、ボラティリティとプレミアムは連動していますので、
ボラティリティが大きいときにはポジションを組むさいのプレミアムが、
割高に、ボラティリティが小さいときは利益となるプレミアムも
小さくなります。



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